セッション
年:2014年
時間:1時間47分
2023年の目標だけどフライングスタート!
100本目標の1本目はセッション。
アマプラで観れる残り時間が僅かだったので再生。
言葉と肉体の暴力を容赦なく浴びせるパワハラ教師と、偉大な人物になることを求める孤独な青年の物語。
所々で挟まれる良い人風の描写が、教師の教えている時の狂気を引き立たせていた。
パワハラ教師の狂気に引き込まれる青年側にもまた狂気はあって、人との関係を絶ってでもドラムに打ち込むという執念が恐ろしくも見えた。
最後の演奏シーンは目が離せなかった。狂気に対抗できるのは狂気と言えば良いのか。狂気同士がぶつかり合うからこそ最高の演奏ができると言えば良いのか。とにかく圧巻だった。
作中で教師が、"世の中甘くなった"的な発言をしていた。後世に名を残すような人物は、自分のような高い理想を持ち、厳しい指導をする人間がいるおかげだというニュアンスの話の中で出てきた言葉だ。
確かに、厳しく接してくれる人がいるから人が育つ面もある。言ってくれる人が居なければ気がつかないことも多く、言ってもらったとしても気に留めない場合もある。厳しく接してくれる人が減った今は、誰よりも自分が自分に厳しく生きるべきなのかもしれない。